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2024年12月10日火曜日

▽ドル急騰 円全面安に.151円台 原油.▽拍子木反発.68ドル台 令和6.12.10.Tue

仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース ⇒
①. 日鉄の公開書簡
日本製鉄は米鉄鋼大手USスチール従業員に宛てた書簡を公表し、買収の一環として提案している設備投資計画に関する情報を開示した。これに先立ち、日鉄は全米鉄鋼労働組合(USW)幹部と会談していた。~ 書簡によると、日鉄は以前発表した14億ドル(約2100億円)の設備投資に関して、いつ、どこに支出するかについて新たな約束をしたと説明。これで買収に反対するUSW幹部が考えを変えるかは不明だが、対米外国投資委員会(CFIUS)の審査が終了する前にUSWの支持を確保しようと、日鉄があらゆる手段を講じている。

②. エヌビディアを中国が調査
エヌビディアに対し、中国が独占禁止法違反の疑いで調査を開始した。中国の中央テレビによると、エヌビディアの最近の慣行やメラノックス・テクノロジーズ買収を巡る状況について、国家市場監督管理総局が調査に着手した。中国当局は2020年にエヌビディアのメラノックス買収を条件付きで承認したが、エヌビディアがそれら条件に違反した疑いがあるという。~ 一方、貿易を巡る中国と米国の対立はエスカレートし、ウクライナの防衛に不可欠なドローン(軍用無人機)にまで及んでいる。中国の製造業者は最近、ドローンの製造に使われる主要部品の米国や欧州への販売を制限し始めたと、関係者が匿名を条件に明らかにした。

③. ハーシー買収を検討
スナック菓子メーカーの米モンデリーズは、チョコレートメーカーのハーシー買収を検討している。関係者が明らかにした。買収が成立すれば、売上高が合わせて500億ドルに近い巨大食品企業が誕生する。~ ハーシーの株価は一時19%上昇し、日中ベースで約8年ぶりの大幅高となった。協議は初期段階にあり、合意に至るかは不明だと関係者は話した。モンデリーズは2016年にもハーシーの買収を目指したが、当時は230億ドルでの買収提案がハーシーに拒否され、交渉から退いていた。

④. シリア情勢
シリアの反体制派グループはアサド政権崩壊を受け、ムハンマド・アルバシール氏に暫定政府の樹立を任じた。シリア国営テレビが報じた。イスラエルは、シリアの化学兵器およびミサイル貯蔵施設を攻撃したことを明らかにした。市民の安全確保に向けた予防措置だと主張している。~ アサド大統領の亡命を受け入れたロシアは、シリアに持つ地中海沿岸で唯一の海軍基地と、アフリカ展開への物資輸送拠点として使用されている空軍基地を失う恐れに直面している。ロシアはシリアの基地を維持するためにあらゆる努力を払うだろうが、成功する保証はないと、ロシア大統領府に近い関係者は語った。

⑤. ユナイテッドヘルス幹部殺害の重要参考人
米ユナイテッドヘルス・グループの幹部ブライアン・トンプソン氏の殺害事件に絡み、ペンシルベニア州アルトゥーナ付近で男が拘束され、現地警察が聴取している。事情に詳しい関係者が明らかにした。~ この男は重要参考人と見なされ、複数の偽造身分証明書と、事件で使用されたものと同様のサプレッサー付きの銃を所持していた。ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、拘束された男は医療よりも利益を優先するヘルスケア企業を批判する手書きの声明を持っていた。
10日 【日本株】
日経平均 39,367.58 +207.08 +0.53%
TOPIX 2,741.41 +6.85 +0.25%
日経平均 ⇒▲nr逆立.調整 ⇒◆はらみ.様子見 ⇒+▼nrもみあい.様子見
TOPIX ⇒▲nr逆立.調整 ⇒▼nrはらみ.様子見 ⇒+▲nrもみあい.様子見
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【日経平均VI】
日経平均VI 22.56 +1.13 +5.27% ⇒▽上げる ( 22台 )
日経平均VI 21.43 -1.49 -6.50% ⇒▲下げる ( 21台 )
日経平均VI 22.92 +0.69 +3.10% ⇒▽上がる ( 22台 )
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10日、中国政策期待で株式続伸、債券は下落-円は151円台前半

10日、東京株式相場は続伸。
・外国為替市場で一時1ドル=151円台半ばまで円安が進んだほか、中国共産党が金融緩和と財政支出を拡大する方針を示し、業績や世界景気の先行きを楽観視する買いが輸出関連や商社、鉄鋼株などに優勢となった。

・売買代金上位ではディスコや東京エレクトロン、ソニーグループ、三井物産、資生堂が高い。
・三菱重工業やフジクラ、任天堂、第一三共は下げた。
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フィリップ証券の笹木和弘リサーチ部長

・市場参加者は中国の経済見通しにかなり悲観的だったため、昨日の中国共産党の発表は多くのポジティブな感情を生み出し、市場を押し上げたとの見方を示した。

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日経平均は続伸、中国経済政策への期待感で買われるも上値重い

・米国株下落も為替の円安推移や中国経済政策期待などを材料に、東京市場はやや買い優勢で取引を開始。

・日経平均は39400円台まで上昇したが、買い一巡後は昨日同様、上値は重く上げ幅を縮小した。
・先物市場では、週末の12月先物・オプション特別清算値(SQ値)に絡んだ売買がメインとなり指数の方向感は乏しい。

・11日の米消費者物価指数発表を前に、やや様子見姿勢が強まった。
・大引けの日経平均は前日比207.08円高(+0.53%)の39367.58円。

・卸売、鉄鋼、電気機器、輸送用機器、海運などが上昇。
・保険、電気・ガス、非鉄金属、その他製品、医薬品などが下落。

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【個別銘柄】日ペHD、スズキ、学情、ファナック など 


▽日ペHD 1095 +65大幅反発。
中国が金融・財政政策を強化方針と伝わり、本日は中国関連銘柄が強い動きとなったが、同社も関連銘柄の一角として関心が向かったようだ。また、SMBC日興証券では投資判断「1」を継続し、目標株価を1100円から1300円に引き上げた。
AOCの買収を考慮すれば、25年12月期EPSは大幅に増加する見通しであり、地域分散、収益性向上にも資するとしている。過去水準比較で株価には割安感が強いと判断。

▽スズキ 1696.5 +45大幅続伸。
モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1800円から2100円に引き上げている。
株価はこれまでの販売台数の調整を織り込んだ水準にあるとしているほか、在庫は10月末に適正水準まで低下し、今後はインド国内の卸売出荷台数が回復していく可能性が高いと判断のもよう。依然としてバリュエーションの割安感は強いともみている。

▽学情 2041 +266急騰。
前日に24年10月期決算を発表、営業利益は前期比15.0%増の26.6億円で、従来予想の24.5億円を上回った。第3四半期累計では減益決算であった。期末配当金も従来計画の26円から39円に増額し、年間では前期比14円増の65円に。
25年10月期営業利益も30億円で同12.9%増と連続2ケタ増益を見込むとしているほか、配当金も67円へ増配予想。想定以上に好調な業績推移をポジティブ視。

▽ファナック 4130 +124大幅続伸。
中国共産党指導部では、2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したと伝わった。来年の金融政策を「適度に緩和的」とすると発表、これまでは「穏健な」金融政策としていた。
また、財政政策に関しても「より積極的な」と、従来の「積極的な」から表現を強めているようだ。中国景気の回復を期待する動きが先行し、同社のほか、安川電機、オムロン、資生堂などの中国関連銘柄が強い動きとなっている。

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12.10 動いた株・出来た株
◇学情<2301> 2006 +231 ⇒ 前期業績上振れ着地で今期も2ケタ営業増益見通しに。
◇オムロン<6645> 5246 +226 ⇒ 中国関連としてFA機器メーカーが上昇。
◇ナブテスコ<6268> 2538.5 +108 ⇒ 中国関連の一角として物色向かう。
◇住友金属鉱山<5713> 3809 +162 ⇒ 非鉄金属株にも中国の景気刺激策期待の買い。
◇ソニーグループ<6758> 3334 +128 ⇒ G&NS事業の説明会を開催のもよう。
◇ファナック<6954> 4149 +143 ⇒ 中国が金融・財政政策を強化方針と伝わる。
◇スズキ<7269> 1708.5 +57 ⇒ モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を格上げ。
◆フジクラ<5803> 5804 -384 ⇒ 利益確定売りなど需給要因主導か。
//◆◇+▽◆◆//◆▽ ドル円 151円台( 金融政策意識 )
//◆▲◇▽◇◆//◆▽ ユーロ ( 金融政策に注目 )
//_◆▽▲◆▲//_ ▽ 原油 68ドル台 (社会システムの正常化待ち )
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外国為替 ⇒
WTI原油先物 ⇒
▽ドル急騰 円全面安に.151円台 原油.▽拍子木反発.68ドル台  
12.10
米ドル/円 151.21 - 151.26
ユーロ/円 159.59 - 159.67
ユーロ/米ドル 1.0554 - 1.0556
英ポンド/円 192.75 - 192.87
豪ドル/円 97.35 - 97.4
スイスフラン/円 172.01 - 172.18
原油(WTIC原油先物) 68.09 +0.99 +1.48% ⇒◆nrもみあい ⇒▲wr.Low ⇒▽拍子木反発

◆ドルもみあい 円もみあい.149円後半 原油.▲wrLow.大幅下落.67ドル台 
12.9
米ドル/円 149.85 - 149.92
ユーロ/円 158.46 - 158.5
ユーロ/米ドル 1.056 - 1.0562
英ポンド/円 191.04 - 191.17
豪ドル/円 95.89 - 96.03
スイスフラン/円 170.56 - 170.88
原油(WTIC原油先物) 67.10 -1.26 -1.84% ⇒▲wrかぶせ ⇒◆nrもみあい ⇒▲wr.Low

◆ドルもみあい 円もみあい.149円後半 原油.▲wrLow.大幅下落.67ドル台  
12.7
米ドル/円 149.98 - 150.07
ユーロ/円 158.55 - 158.61
ユーロ/米ドル 1.0568 - 1.0571
英ポンド/円 191.17 - 191.23
豪ドル/円 95.85 - 95.88
スイスフラン/円 170.68 - 170.81
原油(WTIC原油先物) 67.10 -1.26 -1.84% ⇒▲wrかぶせ ⇒◆nrもみあい ⇒▲wrLow.大幅下落

StockCharts ⇒  
12.9
NYダウ   44,401.93 -240.59 -0.54%
NASDAQ 19,736.69 -123.08 -0.62%
S&P500   6,052.85 -37.42 -0.61%

NYダウ(INDU) ⇒▲吞込み調整 ⇒▲切下げ調整.10MA割れ ⇒▲下げ調整.窓埋めへ
NASDAQ(COMPQ) ⇒▲nrかぶせ調整 ⇒▽クアトロ.高値更新 ⇒▲nr拍子木調整
S&P500(SPX) ⇒▲nrかぶせ調整 ⇒▽nrクアトロ.高値更新 ⇒▲-2Gap調整.Sup10MA 
【 SOX指数 】
5018.84  -42.46(-0.84%) ⇒▲窓埋め調整.200MAもみあい ⇒▽nr入首 ⇒▲nr下げ.Sup10MA

【 VIX恐怖指数 】
14.19 +1.42 (+1.12%) ⇒+◆nr上げ ⇒▲wr吞込み ⇒▽切り上げ.10MA突破
⇒+1.12P (14台)
⇒+0.67P (13台)
⇒+1.13P (13台)

>20を超えると不安心理が高まった状態

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米国株、ダウ3日続落し240ドル安 CPI前の買い手控え、ナスダック反落   
▲下げ調整.窓埋めへ ⇒ ダウ工業株30種平均は3日続落。
・週内発表の11月の物価指標が来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策判断に影響する可能性があるとして買い手控えにつながった。主要株価指数の最高値更新が続いて相場の過熱感が強まるなか、ハイテク株の一角などに利益確定売りが出た。


▲nr拍子木調整 ⇒ ナスダック総合株価指数は反落。
・メタプラットフォームズやネットフリックスが安い。
・上昇の勢いが目立っていたビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズも売られた。
NYダウは240ドル安、地政学的リスクを警戒
1.
・去最高値付近でのもみ合いで、寄り付き後、まちまち。

・ダウは連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げや中国の景気支援計画への期待に一時買われたが、シリアのアサド政権崩壊などを受けた地政学的リスクを警戒した売りに押され、下落に転じた。

・ナスダックも利益確定売りに加え、半導体のエヌビディア(NVDA)の下落が重しとなり指数を押し下げ。
・相場は終盤にかけて、下げ幅を拡大し、終了。
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・今週は11日に米消費者物価指数(CPI)、12日に米卸売物価指数(PPI)の発表がある。市場ではサービス価格の高止まりなどでCPIの前月比や前年同月比の伸びが小幅に加速するとの予想がある。前週末発表の11月の米雇用統計が市場予想の範囲内にとどまり、市場では米連邦準備理事会(FRB)が17〜18日に開くFOMCで利下げを継続するとの観測が強まっている。ただ、インフレ圧力が想定以上に強まった場合にはFRBが利下げを見送る可能性が指摘されている。

・エヌビディアなどハイテク株や半導体株への売りが目立った。エヌビディアは中国当局が9日に独占禁止法違反などの疑いで調査を始め、中国事業への影響や米中対立激化への懸念から2%あまり下げた。ダウ平均の構成銘柄ではないが、アナリストが投資判断を引き下げたアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も大幅安だった。米大統領選の後から上昇が続いていたテスラなども買い先行後に下げに転じた。


2.
・テクノロジー・ハード・機器が上昇。
・半導体・同製造装置が下落。


・ユナイテッドヘルス・グループやボーイング、アムジェンが上昇。
・チョコレートメーカーのハーシー(HSY)は飲食品メーカーのモンデリーズ・インターナショナル(MDLZ)が同社買収を検討しているとの報道を好感し、大幅高。
・財務・人事管理ソフトウエアのワークデイ(WDAY)はS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同社をS&P500種株価指数の構成銘柄に採用すると発表し、上昇。


・トラベラーズやIBM、セールスフォースなどが下げた。
・ソフトウエア・メーカーのオラクル(ORCL)は取引終了後に第2四半期決算を発表。 調整後の1株当たり利益が予想を下回り、時間外取引で下落。


3.
・アナリストが投資判断を引き下げたアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)も大幅安だった。
・エヌビディア(NVDA)は中国が独禁法違反の疑いで同社の調査を開始したとの報道が嫌気され、下落。
・メタプラットフォームズやネットフリックスが安い。
・上昇の勢いが目立っていたビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズも売られた。
・米大統領選の後から上昇が続いていたテスラなども買い先行後に下げに転じた。

SOX指数 銘柄 ⇒
◆ TSM 199.17 -1.90%
★ エヌビディア 138.81 -2.55%
◆ ASML 706.52 -0.35%
◆ インテル 20.81 -0.53%
◇ QCOM クアルコム 160.74 +0.77%
◆ AMAT アプライドマテリアルズ 171.86 -0.67%
★ AMD 130.87 -5.57%
◇ MU ミクロン・テクノロジー 102.82 +1.63%
◇ テラダイン 119.56 +0.89%
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◆ TSM 203.02 -0.63%
◆ エヌビディア 142.44 -1.81%
◆ ASML 708.98 -0.35%
◇ インテル 20.92 +0.58%
◆ QCOM クアルコム 159.51 -0.55%
◇ AMAT アプライドマテリアルズ 173.02 +0.58%
◆ AMD 138.59 -1.96%
◇ MU ミクロン・テクノロジー 101.17 +0.30%
☆ テラダイン 118.51 +4.21%
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◇ TSM 204.3 +1.80%
◆ エヌビディア 145.06 -0.05%
◆ ASML 711.5 -1.17%
★ インテル 20.8 -5.28%
◆ QCOM クアルコム 160.39 -1.29%
★ AMAT アプライドマテリアルズ 172.03 -5.04%
◆ AMD 141.36 -1.83%
◆ MU ミクロン・テクノロジー 100.87 -2.26%
★ テラダイン 113.72 -2.71%
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【NY外為】
▽ドル急騰 円全面安に.151円台
//◇+▽◆◆//▽ 
・ドルが上昇。--中国が景気刺激策の強化を示唆したことでリスク選好ムードが高まり、オーストラリア・ドルやニュージーランド・ドル、ノルウェー・クローネなど資源国通貨が買われる。
・円は対ドルで151円台前半に下落。米国時間に入り、じりじり下げを広げる展開となった。円は主要通貨の中で、対ドルのパフォーマンスが最も悪かった。

ドル円相場は *米東部時間 16時 43 分
⇒¥151.21 ¥1.21 +0.81%
⇒¥149.99 -¥0.11 -0.07%
⇒¥150.09 -¥0.50 -0.33%

12.9
ジェフリーズの為替ストラテジスト、ブラッド・ベクテル氏 

「中国の刺激策はどれも非常に漸進的で、かつ国内に焦点を絞ったものであり、中国経済を支援してきたが世界経済全般を押し上げるものではなかった」と指摘。
このニュースを受けて「コモディティー(商品)全般に買いが入っている」が、「十分な措置を講じているのかは、まだ定かではない」と。

ノムラ・インターナショナルの通貨ストラテジスト、宮入祐輔氏 

日銀による12月利上げの可能性を巡る多くの報道により、短期のドル・円のボラティリティーは依然として高い水準にあるとリポートで指摘。
日銀が最近行った情報発信については、12月に利上げを見送ったとしても近い将来に政策金利を0.50%に引き上げることに大きな障害があるわけではない、というのがメッセージの核心とノムラでは考えていると。

三菱UFJ信託銀行のトレーダー、横田裕矢氏 

日銀による12月の利上げ観測が後退しているようだと指摘。
日銀の金融政策会合はFOMC結果発表の翌日に予定されているため、米国の利下げ直後に日本が利上げを行うのは難しいだろうとの見方を示した。

【米国株】
◆下落
//◇◇◇▲◇//◆ 
・9日の米国株式市場では、主要株価3指数がそろって下落。
・米金利の先行きを見極めようと、インフレ指標の発表に注目が集まっている。
・中国が独占禁止法違反の疑いで調査を開始したと伝わったエヌビディアが売られた。ナスダック100指数は0.8%、ダウ30種平均は0.5%それぞれ値下がり。
・一方、中国共産党指導部が2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したことを好感し、米国市場に上場する中国企業の米国預託証券(ADR)は大幅高となった。

・11日発表の米消費者物価指数(CPI)を含むデータは、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合を前に米金融当局者が物価動向に関して確認できる最後の材料となる。--インフレ抑制における進展停滞の兆候が見られれば、3会合連続利下げの可能性は低下するかもしれない。


12.9
フリーダム・キャピタル・マーケッツのジェイ・ウッズ氏

「米金融当局の次の動きを占う上で、11日発表のCPI統計が鍵を握っているかもしれない」と指摘。
「これまでのところはエコノミストの予想に沿っており、市場を動揺させる内容ではなかった。しかし、今回データが上振れすれば米金融当局は警戒し、追加利下げを見送る可能性もある」と。

モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャルのマネジングディレクター、クリス・ラーキン氏

CPIが劇的に上昇しない限り、12月の利下げを妨げることはないと予想している。

  バンクレートのグレッグ・マクブライド氏 

「CPIを含むインフレ指標をみると、ここ数カ月間に進展が停滞している」と指摘。
「今回の統計では、インフレ圧力再燃の兆しが出ているか、あるいはさらなる改善の兆候がみられるか、厳しく精査されるだろう」と。
「インフレ率は2022年につけたピークの9%からは大幅に落ち着いてきたが、依然として目標の2%を大きく上回ったままだ」と続けた。

  【米国債】
▲下落
//◆◆▽◇◇//▲
・米国債は、下落。( 利回り、上昇 )

・中国の刺激策強化を好感した原油高が重しとなったほか、10日に始まる一連の国債入札に備えた動きが出た。

・米10年債利回り
⇒4.20% 4.4 +1.07%
⇒4.15% -2.9 -0.69%
⇒4.18% -0.2 -0.05%
  
  
>>12.6
英ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ学長で、ブルームバーグ・オピニオン・コラムニストのモハメド・エラリアン氏

「失業率が上昇したことで、米金融当局は25bp利下げに違和感を感じないだろう」と指摘。

ウィズダムツリーの債券戦略責任者、ケビン・フラナガン氏

「雇用統計のデータは市場が想定していた最悪の事態は回避した。12月利下げへの扉は開いたままになっているので、短期債相場への支えは続くだろう」と指摘。
「しかし、政策金利見通しにすでに織り込まれた分を踏まえれば、相場上昇には限りがあるとみられる」と。

【原油】
▽拍子木反発
//+▽▲◆▲//▽ 
・中国の指導部が2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したことから、買いが優勢になった。
・中国の金融緩和姿勢は原油需要見通しを改善させたが、トレーダーは上昇余地について慎重な見方を崩していない。
・市場ではシリアのアサド政権崩壊も注目された。さらなる混乱をもたらす可能性がある。


⇒WTI先物1月限は、前営業日比1.17ドル(▽1.7%)高の1バレル=68.37ドル。
⇒WTI先物1月限は、前日比1.10ドル(▲1.6%)安の1バレル=67.20ドル。
⇒WTI先物1月限は、前日比0.24ドル(◆0.4%)安の1バレル=68.30ドル。

⇒ロンドンICE北海ブレント2月限は▽1.4%上げて72.14ドル。
⇒ロンドンICEの北海ブレント2月限は▲1.4%下げて71.12ドル。
⇒ロンドンICEの北海ブレント2月限は◆0.3%安の72.0ドル。


12.9
DWSグループの商品責任者兼ポートフォリオマネジャーのダーウェイ・クン氏 

「中国経済が回復するには、多くのことを要する」と指摘。
「これまでに発表された文言は、前向きなステップとなる可能性を示唆する」としつつ、「慎重な見方」を維持していると述べた。

【NY金】
▽続伸
//◆◇◇▲◇//▽
・中国人民銀行(中央銀行)が7カ月ぶりに金の備蓄を拡大したことが買い材料になったほか、中東を巡る懸念で逃避需要も高まった。
・中東ではシリアのアサド政権が崩壊し、地域の不安定化が進んだ。米軍は8日、シリア中部で過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の標的数十カ所を空爆。バイデン米大統領はシリアのアサド政権崩壊がイスラム過激派に復活の扉を開く可能性があると警告した。

⇒金先物2月限は26.20ドル(▽1%)上昇し、2685.80ドル。
⇒金先物2月限は11.20ドル(0.4%)上昇し、2659.60ドル。
⇒金先物2月限は27.80ドル(▲1%)下落し、2648.40ドル。

12.9
ストーンXグループの市場分析責任者、ローナ・オコネル氏

「私は中国の『購入停止』をうのみにしていない」と語る。「同中銀は購入ゼロを報告した後、保有量の大幅増加を公表することで知られている」と述べた。

ANZグループ・ホールディングス

「シリア政府崩壊は逃避需要のフローにつながる可能性がある」と指摘。「11月の米非農業部門雇用者数は米国でリバランスの動きが続いていることを確認するものだ。これは米金融緩和バイアスを引き続き裏付けるだろう」と付け加えた。

【欧州株】
英FTSETM100指数 8,352.08 +43.47 +0.52%
独DAX指数 20,345.96 -38.65 -0.19%
仏CAC指数 7,480.14 +53.26 +0.72%
⇒∇nrはらみ.様子見 ⇒▲調整.-2Gap ⇒∇拍子木反発  
⇒∇High2.高値更新 ⇒◇nrHigh3.高値更新 ⇒▲吞込み調整
⇒∇切り上げ ⇒∇Wr.Reg突破 ⇒+BigUp.nrもみあい

◇小幅高 
//▽▽◇◇◇//◇
・9日の欧州株は小幅高。--中国に対するエクスポージャーの大きいセクターが上昇した。中国共産党指導部が2025年に金融緩和と財政支出の拡大を進める方針を示したことが材料視された。
・ストックス欧州600指数は0.1%高。
・高級品株は上昇。スイスのリシュモンや仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、英バーバリーはいずれも値上がりした。
・鉱業株も高い。

【欧州債】
◆もみあい
//◇◆◆◆◇//◆ 
・ドイツ債の利回り曲線がツイストスティープ化。
・英国債の利回り曲線もツイストスティープ化。週内には10年債入札が行われる。トレーダーによるイングランド銀行(英中央銀行)の来年末までの利下げ観測は、一時3bp上昇し83bpとなった。


・独国債10年物
⇒2.12% +0.01
⇒2.11% 0.00
⇒2.11% +0.05
---------------------------
・英国債10年物
⇒4.27% -0.01
⇒4.28% -0.01
⇒4.28% +0.03
---------------------------

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