その2 小松製作所について
前回、コマツ製作所について分析しましたが、まだまだ分析の余地があるので改めて分析します。
コマツの経営体質が現在の形になったのは、坂根会長の功績が大きなウェイトを占めていることに気づかされたはずです。
コマツ製作所は、株式市場では機械セクターの中でも常に売買代金がトップで取引される銘柄です。売買代金がいつも上位にある銘柄は、多くの投資家が注目し、さまざまな|考え方|で買ったり、売ったり、またリスクヘッジをかけたりしていることが分かります。
機械セクターの中でも販売市場が同じ製品群を抱える企業が比較対照になりますが、コマツに対抗する企業は|日立建機|になります。ターゲット市場は全く同じなのでいかに効率的に営業ができているかが優劣の分かれ目となりますが、ダントツ製品やダントツサービスを取り揃えていることが、コマツの強みになります。
ダントツ製品とは、機能や品質が絶対的優位性のある製品のことです。また、ダントツサービスはお客様を絶対満足させることのできるサービスです。コマツにとってのダントツサービスは、GPSを活用して遠隔診断をするシステム(KOMTRAX=コムトラックス)になります。オイル交換の時期や効率的な運転方法をいつでもアドバイスできる仕組みを無料で提供していることです。
このKOMTRAXを活用することで、建設機械の部品交換や修理を効率的に対応することができます。例えば、機械の稼動状況を常時監視することにより消耗部品を事前に準備して巡回サービスをすることが可能になります。また、建設機械の稼動状況分布により生産計画を事前に予測することもできます。
このような、ダントツ製品、ダントツサービスを前面に押し出すことにより、無理な値引きはせず、また機会損失をすることなく売れるエリア(場所・地域・国)で効率的に販売することができるのです。その証明として以下の比較表を参照すれば一目瞭然です。
| 小松製作所 | 日立建機 | ||
| アジア地域トップ、建設機械で世界2位。 | 油圧ショベル軸に国内2位、世界3位圏。 | ||
| 売上高 | 1,715,000百万円 | 売上高 | 740,000百万円 |
| 前期比 | 19.80% | 前期比 | 22.20% |
| 経常利益 | 171,000百万円 | 経常利益 | 30,000百万円 |
| 前期比 | 163.20% | 前期比 | 56.50% |
| 経常利益率 | 9.97% | 経常利益率 | 4.05% |
| 純利益 | 105,000百万円 | 純利益 | 7,000百万円 |
| 前期比 | 212.90% | 前期比 | 74.20% |
| 一株純利益 | 105.13円 | 一株純利益 | 32.54円 |
※ 今期予想(2011/03連結) ・・・参考 会社四季報2010年3集
利益率が9.97%は製造業の中ではベストな経営です。値引きせずに売れるダントツ製品の証です。
コマツ(6301)の週足です。出来高が増えれば注目だが、まだ増加していない。
※チャート画像は|マネックス証券Webサイト|より(9月2日現在)
KOMATSU坂根正弘会長講演
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