業務スーパー(神戸物産)について
今回は、業務スーパーについて分析してみたいと思います。というのは本日付(6/15)の|日経新聞Web版|に『石垣食、筆頭株主が神戸物産に・・・』とあったからです。
神戸物産とは、業務スーパーをフランチャイズ展開する、大証2部に株式を上場している企業です。そのため業務内容を簡単に調べることができます。
まず、新聞ネタに触れると石垣食品が新たに発行する株式を引き受けることで出資比率23.6%になり筆頭株主になる・・・とのことです。また記事によると、石垣食品はミネラル麦茶の製造以外に、ビーフジャーキーの製造もしています。共通の技術は乾燥させるノウハウのようです。ビーフジャーキーは、中国(山東省)で製造をしており、現地のノウハウ(人・物・金)をそのまま使えば、業務スーパーの新商品開発に寄与する可能性があります。
さて、業務スーパー本体ですが、始まりは1981年、兵庫県加古川市に食品スーパーを開業することに起因します。その後、惣菜(おかず)を安くつくるために中国の工場を活用することになります。安い賃金、安い農産物と徹底した品質管理でおいしいものを作り、消費者に販売する仕組みです。さらに安さの秘密は他にもあります。問屋を通さずに食品工場や製造メーカーから直接、商品を市場に流通させることです。このあたり(2001年)で社名が神戸物産となり現在の社名となっています。
また、この頃からフランチャイズ(FC)展開で業務用スーパーを展開しています。・・・参考 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
なお、FC加盟規定については、加盟料200万円+保証金1,000万円+設備費1,200万から2,900万円とのこと、土地(駐車場20台)や借地代は含みませんので最低でも3,000万円はかかります。ただし、ロイヤリティ(上納金)は仕入れ額の1%だそうです。・・・参考 神戸物産 Webサイト より
ここで、株価と企業価値について確認します。以下のデータは過去5年の神戸物産の売り上げ、経常利益と当期純利益です。注目点は売り上げは伸びているのですが経常利益および純利益が極端に落ちていることです。通常は業務プロセスの合理化で収益の改善につながるのですが、ビジネスモデルがすでに合理化されているので極端な改善はあまりないようです。おそらく、中国工場の賃金や材料コストが増え続けているので利益を圧迫しているのでしょう。株価も5年前のピーク時から利益率に連動して下落しています。
ここ数ヶ月の株価は、国内デフレの影響でビジネスモデル(商売のしくみ)が消費者のニーズにマッチしていて株式マーケットでも評価されているようです。株価は、3年前の価格帯(2,000円手前)まで戻ろうとしています。しかし、一日の出来高は非常に少なく数人が売買している程度なので、ちょっとしたことで株価が乱高下(らん‐こうげ)します。 ・・・by いしだふ
| 回次 | 第20期 | 第21期 | 第22期 | 第23期 | 第24期 | |
| 単位/決算年月 | 平成17年 | 平成18年 | 平成19年 | 平成20年 | 平成21年 | |
| 10月期 | 10月期 | 10月期 | 10月期 | 10月期 | ||
| 売上高 | 千円 | 76,494,429 | 90,076,004 | 95,173,415 | 107,146,808 | 125,998,761 |
| 経常利益 | 千円 | 1,934,975 | 1,830,050 | 1,597,147 | 797,573 | 575,983 |
| 当期純利益 | 千円 | 1,198,157 | 1,131,941 | 970,646 | 443,002 | 244,305 |
