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2025年5月20日火曜日

▲ドル弱い  ▽円高の動き.144円後半 原油.▽nr切り上げ.62ドル台 令和7.5.20.Tue

仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース ⇒
Bloomberg News 2025年5月20日 6:01 JST
①. ロシアとウクライナ停戦交渉を即時開始へ
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領との電話会談後、ロシアとウクライナが停戦に向けた交渉を「即時」開始すると述べた。「ロシアとウクライナは、即時に停戦に向けた交渉を開始する。より重要なのは戦争を終結させることだ」とトゥルース・ソーシャルに投稿。~ プーチン大統領も会談終了後、「率直かつ有意義な」話し合いだったと記者団に述べ、一定の条件が整えばウクライナとの停戦協議を進める可能性を示唆した。

②. 日鉄の投資計画
日本製鉄はトランプ米政権が買収を承認した場合、USスチールに140億ドル(約2兆300億円)を投資する計画だ。事情に詳しい関係者2人と関連文書を基にロイター通信が報じた。~この投資額には新たな製鉄所への投資、最大40億ドルが含まれる。日鉄は2028年末までUSスチールのインフラに110億ドル投資するという。~ 日鉄による買収計画については、トランプ大統領が4月、対米外国投資委員会(CFIUS)に新たな審査を命じた。審査期限は5月21日。トランプ氏はその後15日以内に買収を認めるかどうかを判断する。

③. 米利下げは9月以降に
米地区連銀総裁のうち2人は、経済の先行きが見通せない中、9月より前に政策金利を引き下げる用意は整っていない可能性があるとの見解を示した。~ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は「何が起きているのかをわれわれが理解するのは6月でも7月でもないだろう」と発言。 アトランタ連銀のボスティック総裁は、「事態の落ち着き先が見えてくるまでに3-6カ月は待つ必要があるだろう」と述べた。~ジェファーソンFRB副議長も「現在直面している不確実性の大きさを踏まえると、今後の政策の展開やその影響を見極めるために静観するのが適切だ」と語った。

④. イスラエルの方針
パレスチナ人自治区ガザの全域をイスラエルは掌握すると、ネタニヤフ首相が述べた。同国軍はイスラム組織ハマスに対し、「前例のない攻撃」を実施すると発表。~ネタニヤフ氏は、攻撃を強化するとともにガザへの支援を再び許可すると説明。イスラエルはハマスに人質解放と降伏を促すため、3月初めにガザへの支援を停止させていた。イスラエルに対しては、ガザへの支援を再開させるよう国際的な圧力が高まっていた。

⑤. JPモルガン手数料収入
米銀JPモルガン・チェースの投資銀行事業の手数料収入は4-6月(第2四半期)に、アナリスト予想よりも大幅な減少となる可能性がある。トランプ大統領の政策発表を受けた市場のボラティリティーを背景に、取引の低迷が続いている。~商業・投資銀行部門の共同責任者トロイ・ロールボー氏は、投資銀行の手数料収入が前年同期比で10%台半ばの減少になるとの見通しを示した。~ アナリスト予想よりも大幅な落ち込みだ。一方、株式や債券トレーディング事業を含むマーケット部門の収入は前年同期比で1桁台半ばから後半の伸びになる可能性があるとしている。
20日 【日本株】
日経平均 37,529.49 +30.86 +0.08%
TOPIX 2,738.83 +0.44 +0.02%
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日経平均 ⇒-△nr.様子見 ⇒▲nr.調整 ⇒+▼押さえ.様子見
TOPIX ⇒+▼nrはらみ.様子見 ⇒-△nr.様子見 ⇒+▼押さえ.様子見
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【日経平均VI】
日経平均VI 24.21 +0.18 +0.75% ⇒▽nr ( 24台 )
日経平均VI 24.03 +1.09 +4.75% ⇒+▼上げ ( 24台 )
日経平均VI 22.94 +0.22 +0.97% ⇒+▲nr上げ ( 22台 )
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20日、超長期債が大幅安、20年債入札不調-日米協議警戒し円高

・20日の東京株式相場は小幅反発。
・国債入札の不調で超長期を中心に金利の上昇基調が強まり、銀行株が上昇。
・午前の取引で上昇基調を強め、日経平均は一時400円以上上げる場面があったものの、為替の円高警戒や日米財務相協議の行方を見守りたいとの姿勢もあり、午後終盤は一時マイナスに転じるなど失速した。

 ・米国の格下げを受けた昨日の米金融市場が落ち着きを取り戻したことも後押しし、リスク選好の流れから電機や自動車など輸出株、非鉄金属株も高い。
 ・電気・ガスや陸運、食料品株などディフェンシブセクター、小売株などは軟調。
・個別では、トヨタ自動車などの買収提案を受け入れる方針と報道された豊田自動織機株が一時前日比9%高の1万8000円と最高値を更新。相場全体を下支える材料の一つとなった。

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みずほ証券エクイティ調査部の三浦豊シニアテクニカルアナリスト 
「米株は結局ほぼ変わらなかったので、昨日下げた分は上がり、株価が押し戻されている」と。
半面、日米の財務相会談で為替が協議されるとの見方から円高になりやすいため、「慎重な動きが出てきている」とも指摘。

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日経平均は5日ぶりに反発、自律反発も円高が重しとなり上げ幅縮小

・米国株の上昇や、足元の調整に対する反動などが材料視されて、東京市場は買い優勢で取引を開始。

・日経平均は5日ぶり反発でスタートした後は、値がさ半導体株の上昇なども材料に37900円台まで上げ幅を広げる場面も見られた。
・ただ、G7財務相会議開催を受けて、為替は1ドル144円台半ばとじりじりと円高に推移。

・後場の日経平均は一時前日比マイナス圏に突入する場面も見られるなど上値の重い展開となった。
・大引けの日経平均は前日比30.86円高(+0.08%)の37529.49円。

・非鉄金属、サービス、銀行、電気機器、輸送用機器などが上昇。
・繊維、電気・ガス、水産・農林、空運、陸運などが下落。

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【個別銘柄】サンリオ、安川電、クレハ など 


▽サンリオ 6654 +570大幅反発。
新規材料は見当たらないものの、5月末のMSCIリバランスを控えて、需給インパクトを先取するような動きなども先行したとみられる。大和証券の試算では、480億円程度の買い需要が発生し、1.10日分の買いインパクトになるとしている。
また、同社のライセンス収入は関税の影響がほとんどないとみられ、現状では相対的な買い安心感も強いもよう。10年後の時価総額目標5兆円も引き続き注目のようだ。

▽安川電 3422 +164大幅反発。
大和証券では投資判断を「3」から「2」へ格上げ、目標株価も3400円から4000円に引き上げている。会社側が説明会で指摘した中国向け回復の可能性を考慮、業績予想を上方修正しているもよう。
また、現在の中計の目標未達を背景とした次期中計での施策などにも注目としている。大和証券ではSMCの投資判断も格上げしており、本日はファナックを含めてFA関連銘柄の強い動きが目立っている。

▽クレハ 3350 +374急伸。
未定としていた26年3月期の年間配当予想を公表した。今回から配当基準を、配当性向や総還元性向からDOEに変更しており、不確定要素が大きいとして配当予想の記載を見送っていた。25年3月期の86.7円から129.3円増となる216円配当を計画している。
前日終値をベースとした配当利回りは7.3%の水準となる。ただ、決算発表時において、配当金は前期比2.5倍程度になるとの見方は示されていた。

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5.20 動いた株・出来た株
◇サンリオ<8136> 6575 +491 ⇒ 月末のMSCI組み入れ需要発生も睨み。
◇クレハ<4023> 3205 +229 ⇒ 配当計画正式発表で利回り妙味が高まる形に。
◇古河電気工業<5801> 5665 +350 ⇒ 半導体株高で電線株にも買いが波及。
◇フジクラ<5803> 6104 +310 ⇒ 電線株高に加え核融合発電関連の側面も。
◇安川電機<6506> 3455 +197 ⇒ 大和証券では投資判断を格上げ。
◇イビデン<4062> 5268 +210 ⇒ メリルリンチ日本証券では目標株価を引き上げ。
◇ソニーグループ<6758> 3733 +123 ⇒ 主力ハイテク株堅調な流れに乗る形か。
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//◇☆◆◆▲◇//◆◆ ドル円 144円台( 金融政策意識 )
//◇▽◇◆▲◆//◆◇ ユーロ ( 金融政策に注目 )
//_◇▽◆▲▽//_◇ 原油 62ドル台 (社会システムの正常化待ち )
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外国為替 ⇒
WTI原油先物 ⇒
▲ドル弱い  ▽円高の動き.144円後半 原油.▽nr切り上げ.62ドル台 
5.20
米ドル/円 144.82 - 144.93
ユーロ/円 162.85 - 162.94
ユーロ/米ドル 1.1243 - 1.1245
英ポンド/円 193.51 - 193.64
豪ドル/円 93.53 - 93.58
スイスフラン/円 173.51 - 173.66
原油(WTIC原油先物) 62.67 +0.18 (+0.28%) ⇒▲nr.Gap大 ⇒▽nr反発 ⇒▽nr切り上げ

◆ドル弱い 円高の動き.145円台 原油.▽nr反発.62ドル台  
5.19
米ドル/円 145.32 - 145.33
ユーロ/円 162.40 - 162.46
ユーロ/米ドル 1.1178 - 1.1186
英ポンド/円 192.81 - 193.11
豪ドル/円 93.03 - 93.17
スイスフラン/円 173.23 - 173.94
原油(WTIC原油先物) 62.35 +0.73 (+1.18%) ⇒▲はらみ下げ ⇒▲nr.Gap大 ⇒▽nr反発

◇ドルもみあい ◆円もみあい.145円台 原油.▽nr反発.62ドル台  
5.17
米ドル/円 145.57 - 145.68
ユーロ/円 162.56 - 162.59
ユーロ/米ドル 1.1163 - 1.1172
英ポンド/円 193.27 - 193.37
豪ドル/円 93.20 - 93.30
スイスフラン/円 173.77 - 173.86
原油(WTIC原油先物) 62.35 +0.73 (+1.18%) ⇒▲はらみ下げ ⇒▲nr.Gap大 ⇒▽nr反発

StockCharts ⇒  

5.15
NYダウ   42,322.75 +271.69 +0.65%
S&P500   5,916.93 +24.35 +0.41%
NASDAQ 19,112.31 -34.49 -0.18%
--------------------------------------------------------------
5.16
NYダウ   42,654.74 +331.99 +0.78%
S&P500   5,958.38 +41.45 +0.70%
NASDAQ 19,211.10 +98.78 +0.52%
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5.19
NYダウ   42,792.07 +137.33 +0.32%
S&P500   5,963.60 +5.22 +0.08%
NASDAQ 19,215.46 +4.36 +0.02%
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NYダウ(INDU) ⇒▽吞込み反発 ⇒▽トリプル ⇒▽切上げ.高値圏 
S&P500(SPX) ⇒▽吞込み.高値圏 ⇒◇nr.高値圏 ⇒▽吞込み.高値圏  
NASDAQ(COMPQ) ⇒-△nrもみあい.様子見 ⇒◇nr.高値圏 ⇒▽吞込み.高値圏
【 SOX指数 】
4,897.71 -24.48 (-0.50%) ⇒-△nr.様子見 ⇒◆nrはらみ ⇒-△陽下げ.様子見

【 VIX恐怖指数 】
18.14 +0.90 (+5.22%) ⇒▲吞込み ⇒▲切下げ ⇒+▼陰上げ
⇒-3.31P (17台)
⇒-4.24P (17台)
⇒+2.20P (18台)

>20を超えると不安心理が高まった状態

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米国株、ダウ続伸し137ドル高 米債格下げの影響限定的 ナスダック続伸 
▽切上げ.高値圏
ダウ工業株30種平均は3日続伸
・米国債の格下げを受けて売り優勢で始まったものの、米長期金利の上昇が一服したことで投資家が株式の押し目買いに動いた。ユナイテッドヘルス・グループが前週末に続いて買われ、指数を押し上げた。

▽吞込み.高値圏
ナスダック総合株価指数は小幅に続伸
・アルファベットが上昇。
・テスラ(TSLA)は中国競合との同社の人気車を巡る競争激化を警戒した売りが加速。

NYダウは137ドル高、格下げを警戒も金利安で下げ止まる

・格付け会社ムーディーズによる信用格付け引き下げを嫌気し、寄り付き後、下落。

・その後、国債相場が反発し金利が低下に転じると安心感から買いが強まる。

・相場はプラス圏を回復し、終了。
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1.
・格付け会社ムーディーズ・レーティングスは16日夕、米国債の信用格付けを「Aaa(トリプルAに相当)」から「Aa1(ダブルAプラスに相当)」に1段階引き下げた。政府債務や利払い費が増加していることが理由で、米債券市場では財政不安を背景に長期金利が一時4.56%と約1カ月ぶりの高水準を付けた。米株の相対的な割高感が意識され、ダウ平均の下げ幅が一時300ドルあまりに広がった。

・ダウ平均はその後下げ渋り、上昇に転じた。米長期金利が4.4%台半ばに低下し、主力株の押し目買いを促した。市場では「他の格付け会社はすでに米国債の格付けを引き下げており、ムーディーズによる格下げは市場にとって驚きではなかった」(ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのチャド・モーガンランダー氏)との指摘があった。米国と相手国の貿易交渉の進展に対する期待が引き続き相場を支えているとの見方もあった。

・個別ではユナイテッドヘルスが8%あまり上昇した。前週末16日にも大幅高となったのに続いてダウ平均を押し上げた。経営の不透明感を背景に15日まで8日続落した後で、株価の戻りが続いた。


2.
・ヘルスケア機器・サービスが上昇。
・自動車・自動車部品が下落。


・ユナイテッドヘルスが8%あまり上昇。
・メルクやアムジェン、マイクロソフトが上昇。
・バイオのノババックス(NVAX)は食品医薬品局(FDA)が同社製新型コロナワクチンを承認したため上昇。
・航空会社のユナイテッド(UAL)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。


・ナイキやシェブロンが下落した。アップルも売られた。
・銀行のJPモルガン(JPM)は投資家説明会で、投資銀行事業の手数料収入が第2四半期にアナリスト予想を大幅に下回る可能性を示唆し、下落。


3.
・テスラやアルファベットが上昇。
・半導体関連企業のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は第3四半期の低調な見通しを失望した売りが続いた。

SOX指数 銘柄 ⇒
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◆ TSM 193.5 -0.37%
◇ エヌビディア 135.57 0.13%
◇ ASML 749.13 0.14%
◆ インテル 21.38 -1.29%
◇ QCOM クアルコム 153.7 0.79%
◇ AMAT アプライドマテリアルズ 165.94 0.22%
◆ AMD 114.74 -2.07%
◇ MU ミクロン・テクノロジー 98.65 0.66%
◆ テラダイン 81.47 -1.52%
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◇ TSM 194.22 0.00%
◇ エヌビディア 135.4 0.42%
◆ ASML 748.1 -1.35%
◇ インテル 21.66 0.51%
◆ QCOM クアルコム 152.5 -0.07%
★ AMAT アプライドマテリアルズ 165.57 -5.25%
◇ AMD 117.17 1.90%
☆ MU ミクロン・テクノロジー 98 2.67%
◆ テラダイン 82.73 -0.31%
--------------------------------------------------------------
◆ TSM 194.22 -0.28%
◆ エヌビディア 134.83 -0.38%
◆ ASML 758.36 -1.37%
◇ インテル 21.55 0.14%
◆ QCOM クアルコム 152.61 -0.24%
◇ AMAT アプライドマテリアルズ 174.75 0.35%
◆ AMD 114.99 -2.32%
◇ MU ミクロン・テクノロジー 95.45 0.14%
◆ テラダイン 82.99 -1.52%
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【NY外為】
◇ドルもみあい ◆円もみあい.145円台
//☆◆◆▲◇// 
・ドルは主要10通貨全てに対して下落。--ムーディーズによる米格下げをきっかけとした売りが続いた。
・ドルは対円で欧州時間に144円67銭まで下げ、5月8日以来の安値を付けた。。
・日米財務相会談が今週開かれて為替協議が行われる可能性があり、ヘッジファンドや長期志向の投資家は円高・ドル安を見込むトレードを再開している。

ドル円相場は 米東部時間 16時 50 分
⇒¥144.85 -¥0.85 -0.58%
⇒¥145.67 ¥0.00  0.00%
⇒¥145.66 -¥1.09 -0.74%

5.19
ウェルズ・ファーゴのアループ・チャタジー、エリック・ネルソン両氏
「ムーディーズによる格下げは、市場に新たな情報を提供したというよりも、遅すぎた格付け調整であり、ドル相場への短期的な影響は限定されると予想していた」とリポートで指摘。「目先の市場では財政パッケージをめぐる議会の議論に注目が集まる」と。
「実際の歳出削減をほとんど伴わない財政膨張の兆しが出てくれば、中期的な財政リスクに対する市場の懸念が深まり、長期債とドルのリスクプレミアムを高めかねない」と。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの市場戦略世界責任者、ウィン・シン氏
格下げについて「サプライズではないが、世界市場に影響している」と指摘。「米国売りのテーマが戻ってきた」と。

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長
石破首相の「日本の財政状況はギリシャよりよろしくない」との発言について、同氏は財政規律を重視しており債券相場にフレンドリーだとした上で、参院選で退陣に追い込まれれば確実に金利上昇圧力が強まるだろうと指摘。

【米国株】
◇上昇
//◇◇◆◇◇//◇

・米株式相場は小じっかり。
・S&P500種株価指数は一時1%下げていたが、押し目買いが入った。
・先週の米格付け会社ムーディーズ・レーティングスによる米格下げは消化済みとして、トレーダーの関心はこれより先に向かっている。

・ムーディーズは16日、米国の信用格付けを最上位から引き下げた。米国の債務と財政赤字の急増により、国際資本の投資先としての優位が損なわれ、政府の借り入れコストが増大するとの不安が格下げの動きに反映された。
・ベッセント米財務長官は18日、格下げは大した懸念ではないとの見方を示し、トランプ政権は連邦支出を削減しながら経済を成長させる決意だと述べた。

5.19
BMOキャピタル・マーケッツのイアン・リンジェン、バイル・ハートマン両氏
「ムーディーズが格下げパーティーを開いても誰もゲストが来なければどうなるのか。その答えが19日の相場だ」と。
「格付け会社に対する信任投票で、投資家は明確にベッセント氏の『遅行指標』コメントに同意した」と。

ファンドストラット・グローバル・アドバイザーズのトーマス・リー氏
格下げを「ほとんど意味のない出来事」と片付けるが、これに伴い株価が下げれば「積極的に押し目を買っていくつもりだ」と。
「ムーディーズは大幅な米財政赤字という周知の事実を指摘しており、そこにサプライズはない」とリー氏。「大手の債券マネジャーで驚いた人はいないだろう。新たな情報ではない」と。

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのマーク・ヘーフェル氏
米格下げについて「マーケットが根本的に変化したというよりも、ニュースヘッドラインによるリスクだと受け止めている」と。
「最近の朗報によるモメンタムと整合しないものの、これが金融市場に直接強い打撃を与えはしないだろう」と。

モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏
米中関税戦争の休戦に伴いリセッション(景気後退)の可能性が低下したとして、先週の米格下げを手掛かりに米国株が下落すれば、それは買いの好機になるとの見方。
格下げによって10年債利回りが節目の4.5%を上回ったことから株は下落する可能性が高いと、同氏はみている。ただ、「われわれは押し目で買いを入れるだろう」とリポート。

ロリ・カルバシナ氏率いるRBCのチーム
「先週の株価上昇はおおむね正当化されるが、より広い意味でのマクロ経済見通しが大きく改善しない限り、ここから一段高となる余地は限定的だ」と。
「経済のファンダメンタルズという観点で、市場はやや先を急ぎ過ぎたのかもしれない」と。

モルガン・スタンレー傘下Eトレードのクリス・ラーキン氏
「市場では新たな起爆剤を探す動きが始まった」と。
「S&P500種は先週を年初来プラスで終え、過去最高値まで3%強に迫った。近い将来にこのギャップを埋められるかどうかは別として、その水準を超えて持続的に上昇できるかはまた別の問題だ」と。

【米国債】
◇反発
//▲◆▲▽◆//
・米国債は、反発。( 利回り、下落 )

・米国債相場は下げを埋める展開。
・スイスの中央銀行総裁が米国債に代わる資産はないと述べたことが、米国債への信任投票と受け止められた。

・米10年債利回り
⇒4.45% -3.2 -0.71%
⇒4.48% 4.7    +1.07%
⇒4.43% -10.5 -2.31%
  
  
5.19
HSBCホールディングスのマックス・ケトナー氏
リスク資産がさらに持続的に下げるには、市場が「危険ゾーン」に入る必要があると。つまり金利先高観が強まり、10年債利回りが4.7%を上回ることが前提になると。
「そうなるまでは、リスク資産の価格下落はいかなる場合でも、エクスポージャー拡大の好機とみなす」と。

みずほインターナショナルの欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域マクロ戦略部門責任者ジョーダン・ロチェスター氏
「この格下げの重要性を過剰に強調するつもりはないが、既に始まっている『脱ドル化』のテーマを強めるだろう」と。

パリヌーロ・キャピタルの最高投資責任者(CIO)、アルフォンソ・ペッカティエッロ氏
今回の格下げが商業銀行や年金基金の米国債保有に影響する可能性は低いとみている。バーゼル規制の枠組みでは「AAA」と「AA-」格付けの政府債が自己資本要件上、同じカテゴリーに分類されるためだと。
「格下げはグローバルな金融インフラにおける米国債の役割に影響しない」とペッカティエッロ氏。「売りが売りを呼ぶような事態を投資家が引き起こさない限り、ムーディーズの格下げによる影響は大きくないはずだ」と。

【原油】
◇上昇
//▽▽◆▲▽//◇ 
・ロシアとウクライナが停戦に向けた交渉を「即時」開始するとトランプ氏が表明したことに反応。
・原油価格は早い時間帯には、ムーディーズによる米格下げを受けたリスク資産敬遠の動きに押されて下落していた。
・市場では、米国とイランの核合意を巡る状況も意識されている。イランのペゼシュキアン大統領は国営テレビで、いかなる状況でも民生用原子力の追求は放棄しないと言明。イランと米国の当局者の間でここ数日、言葉の応酬が激しさを増す中での発言となった。

⇒WTI先物6月限は、前営業日比20セント(◇0.3%)高の1バレル=62.69ドル。
⇒WTI先物6月限は、前日比1.53ドル(▲2.4%)安の1バレル=61.62ドル。
⇒WTI先物6月限は、前日比52セント(◆0.8%)安の1バレル=63.15ドル。


⇒ロンドンICEの北海ブレント7月限は◇0.2%上昇し65.54ドル。
⇒ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.56ドル(▲2.4%)下落の64.53ドル。
⇒ロンドンICEの北海ブレント7月限は◆0.8%下落の66.09ドル。


>>5.16
CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー、レベッカ・バビン氏
「取引の多くは反応的な動きように見受けられる。地政学的なニュースによって価格が数ドル単位で上下している」と。
その上で、「週末を控えたポジション調整も、きょうの動きに影響を与えている可能性が高い。不確実性が続く中、トレーダーはリスクを減らそうとしている」と。

【NY金】
▽上昇
//▲◇▲▽▲//▽
・金相場は上昇。
・ムーディーズによる米格下げを受けたドル下落などが意識された。
・先週は地政学的リスクの後退を背景に週間ベースでは昨年11月以来の大幅安となった。それでも年初来では依然として20%を超える上げとなっている。

・また米中貿易協議の進展も金需要を押し下げた。両国間の緊張緩和によりリスク資産が急回復する一方、金には下押し圧力がかかっている。

⇒金先物6月限は、46.30ドル(▽1.45%)高い3233.50ドル。
⇒金先物6月限はこの日、39.40ドル(▲1.2%)下落の3187.20ドル。
⇒金先物6月限は38.30ドル(▽1.2%)上昇の3226.60ドル。

5.19
オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)のバス・メノン投資戦略担当マネジング・ディレクター
金相場について、「好悪材料が入り交じっているため、短期的に不安定な動きが見込まれる」と。
ただ、長期的には、トランプ政権の政策とドル建て資産からの分散化の動きが「構造的な追い風となり、今後数年間に新たな高値を更新する可能性がある」との見方。

【欧州株】

5.15
英FTSETM100指数 8,633.75 +48.74 +0.57%
独DAX指数 23,695.59 +168.58 +0.72%
仏CAC指数 7,853.47 +16.68 +0.21%
--------------------------------------------------------------
5.16
英FTSETM100指数 8,684.56 +50.81 +0.59%
独DAX指数 23,767.43 +71.84 +0.30%
仏CAC指数 7,886.69 +33.22 +0.42%
--------------------------------------------------------------
5.19
英FTSETM100指数 8,699.31 +14.75 +0.17%
独DAX指数 23,934.98 +167.55 +0.70%
仏CAC指数 7,883.63 -3.06 -0.04%
--------------------------------------------------------------

⇒▽反発.DUAD ⇒▽トリプル浮上⇒▽nr.様子見
⇒▽反発.拍子木 ⇒+◆nr.高値様子見 ⇒▽クアトロ浮上.高値圏 ⇒▽nr反発 ⇒◇nr.高値圏 ⇒-△よこばい.様子見

◇もみあい
//▽◇▲▽◇//◇
・19日の欧州株は日中の下げを解消して終えた。--債券がこの日の安値から戻したほか、一部企業決算も好感された。
・ストックス欧州600指数は0.1%上昇。
・通信や旅行・娯楽株は上昇。
・自動車、エネルギー関連銘柄が売られた。


【欧州債】
◆もみあい
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・欧州債は総じてほぼ変わらず。
・ムーディーズによる米国格下げ発表の影響で米国債が売られ、それに連れて下げていたが、その後下げ幅を取り戻した。
・欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのミュラー・エストニア中銀総裁は、追加利下げの可能性を否定はしないものの、経済成長を積極的に後押しするために利下げが不可欠だとする明確な根拠はまだ見当たらないことから、慎重な姿勢を保つ必要があると述べた。


・独国債10年物
⇒2.59% 0.00
⇒2.59% -0.03
⇒2.62% -0.08
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・英国債10年物
⇒4.66% +0.02
⇒4.65% -0.01
⇒4.66% -0.05
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5.16
ECBの首席エコノミスト、フィリップ・レーン氏
現在の貿易混乱の潜在的な影響を把握する試みとして、ECBが来月の四半期経済見通し発表の際に、ユーロ圏経済に関する追加シナリオを公表すると述べた。

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